appreciation of the sun

雑記ブログ

【書籍】藤沢数希『ぼくは愛を証明しようと思う。』

昨年2015年の話題作、藤沢数希さんの『ぼくは愛を証明しようと思う。』を読みました。

おもしろかったのですぐ読み終わりました。

結構厚い本でしたが、読み始めてからは電車や家で滞りなく読めました。

 

 

金融工学のフレームを恋愛に当てはめて科学の域に高めた「恋愛工学」を駆使し、モテない男が恋愛市場における立ち位置を大きく変えていく物語です。

 

 

「わたなべ」と「永沢さん」の会話が多いのですが、それでいてスケールが小さくなっていないのがいいと思いました。

話は恋愛工学の講義と実践で展開されますが、東京を舞台に、しょっちゅう街に繰り出しているので、むしろスケールの大きい話でした。

高いところから夜の街を望むようなデザインの表紙に象徴されているようです。

 

 

最初の話ですが、「非モテコミット」という概念はなるほどと思いました。

 

女はモテる男に惹かれる、よってモテる男がさらにモテるみたいな話にも納得しました。

 

あと印象に残ったのは、262ページの永沢さんの台詞です。

 

「俺たち自身が商品だ」

「だから、ときには売らないという選択をしなければいけないときだってある。俺たちは商品だからこそ、絶対に自分を安売りしない」

 

 自分を安売りしないというのもたしかに大事だと思いました。

 

やはり余裕がないといけないというのを確認しました。どっぷり構えていようと思いました。

 

いろいろ勉強になることも多かったですが、ナンパなどはできませんし、実践できそうにもないことも多かったです。

 

いずれにしても、恋愛市場に参加して勝利していくことは本当に厄介なことだと思いました。

男女というのが難しいからこそおもしろいのかなとも思ったりしました。

 

 

最終的に恋愛工学を超越して愛を求めにいく展開は、恋愛をゲームと言い切って進められていたことに反感を抱いていたかもしれない読者にとって納得のいく結末だったろうと思います。

 

 

 

年末最後に書店に寄ったときに、その年気になっていた本から、『ぼくは愛を証明しようと思う。』と羽田圭介さんの『スクラップ・アンド・ビルド』を買いました。

買ってよかったです。

 羽田さんの本もきっとおもしろいです。

 

 

ありがとうございました。2016-01-08