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appreciation of the sun

雑記ブログ

”Welcome to the big stage!”

Welcome to the big stage!

 

男子テニス、リオ・オープン1回戦。

Thiago Monteiro 選手が勝利した瞬間に実況が言った言葉です。

たぶん正しく聞き取れていると思います。


勝利したMonteiro選手は21歳、地元ブラジルの選手で、ワイルドカード(WC)で参加した、なんとランキング338位の選手です。

 

https://pbs.twimg.com/media/CbcHYSHW0AEzhs5.jpg:large

 

勝利した後、さながら優勝したかのようにコートに寝転がりました。

 

 

 

先週メンフィスOPで優勝した錦織選手とは大きく対照的です。

最後の最後、優勝を決めるチャンピオンシップ・ポイント、錦織選手の代名詞、会心の「エアK」を打ち込んだにもかかわらず、小さくガッツポーズをとったのみでした。

 

錦織選手は自身のブログでこのツアーを振り返り、

優勝した時はホッとしたというかいい意味でほとんど嬉しくありませんでした。
これからは"試合に勝ってもどれだけ嬉しくないか"だと感じました。

 と書いています。

 

ATPツアーへの参戦のみならず、ATP250の優勝やツアーファイナルへの出場を当たり前にしつつある、錦織選手のいる位置の高さを思います。


ツォンガ選手はATPランキング9位で、この大会の第3シードです。

このゲーム、ブックメーカーによるツォンガ選手勝利の事前オッズは1.04でした。

 

リオOPのサーフェスはクレー(土)です。

「ツォンガ×土」といえば、昨年の全仏OPで、我らが錦織圭選手を準々決勝で退けた試合が思い浮かびます。

 

まさか1回戦でワイルドカードの選手に負けるとは思いませんでした。

 

サービスゲームの1stポイントを落としまくり、1stゲームでは2度ブレイクされる(たしか連続)など精彩を欠いていましたが、なんだかんだ勝つものと思って見ていました。


全豪OP後、各地でATPツアーが行われていますが、ツォンガ選手以外にも上位選手の苦戦が続いています。

 

デルレイビーチOPでは、ケビン・アンダーソン選手、トミッチ選手、カルロビッチ選手が第1から第3シードの選手がみな1回戦で敗退しています。

 

世界ランク4位のワウリンカ選手は、250ポイントのマルセイユOPに参加していますが、先ほど終了した2回戦、苦戦の末に辛勝しました。

フルセットにわたり、最終セットのタイブレークで2度のマッチ・ポイントを握られる大苦戦でした。


長々と書いてきましたが、このエントリーのメインは、冒頭に書いた実況の言葉、

Welcome to the big stage.

 です。

 

 

「ビッグ・ステージ」と言っているのは、これまでMonteiro選手が「チャレンジャー」という下位のクラスのツアーを回っていて、

グランドスラム、マスターズ、ATP500、ATP250からなるATPツアーのデビュー戦だったからです。

 

初めてのATPツアーでいきなりトップ・ランカーの一人、ツォンガ選手を倒したことは大きな自信になるでしょうし、キャリアにおける重大な分岐点になるでしょう。

 

 

それにしても、このジャイアント・キリングに対し、第一声に「ツォンガが負けた」「ツォンガに勝った」という語り口をしない、

勝利した無名の地元選手に対し、トッププレーヤーが集う上位のツアーに新しいキャリアを開いたことを歓迎する言葉を贈る、

それが素敵だと思いました。

 

 

白鵬に勝っただとか、日本人力士10年ぶりの優勝だとか、とかく別の要素を前に出してしまいがちですが、まずは勝者を純粋に称えることだろうと考え直させられました。

 

 

さらっとこんな素敵な言葉を口にしたいものです。

 

 

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